グラン・トリノ感想・考察 赦されない罪を背負った男に救いはあるのか?

 
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あらすじ

挑戦戦争の退役軍人「ウォルト・コワルスキー」は
自動車工場の職を引退後、
自宅で隠居生活を送っていた。

そんな時ウォルトは
とある事件がキッカケで
近所のモン族(東南アジアの移民)と親しくなる。

だがモン族の家族は
同じくモン族で構成された不良集団に狙われており
何度も嫌がらせを受けていた。

そこでウォルトは
モン族の家族を守るため
不良集団に脅しをかけるのだが・・・。

 

内容は単調だが興味深い作品

この映画の魅力は
主人公ウォルトの心情の移り変わりだ。

軍人時代、朝鮮戦争で
無抵抗の命を奪ってしまったこと。

そして罪に苛まれるあまり
常に罪悪感に苦しみ生活していること。

そしてモン族との出会いをキッカケに
罪を償い、安らぎを手に入れる。

これらの心情を
見事な展開運びで描いた映画、
それが「グラン・トリノ」だと
俺は思っている。

 

モン族に心を開くウォルト

ウォルトは
劇中で息子との接し方が分からないと嘆いていた。

だがウォルトが息子とその家族を避ける理由は
それだけではなかったと思っている。

その理由は
息子達が常に取り繕った態度で
ウォルトに接していたからだ。

息子の家族達は
ウォルトを心配する一面とは裏腹に
妻の宝石箱を持ち帰ったり
車の「グラン・トリノ」を譲って欲しいと交渉していた。

つまり息子達の行動には
ウォルトの財産を手に入れたいという
狙いがあったのだ。

だからウォルトは
息子の家族を避けていたのだ。

一方で近所のモン族は
良い意味でも悪い意味でも純粋だ。

嫌いなものは嫌いと言い
恩には恩で報いる。

恐らくこういった
裏表がない性格が
ウォルトの心を開いていったのだろう。

どうにもならん身内より
ここの連中の方が身近に思える。

この言葉は
笑顔を取り繕って
財産を狙う身内よりも
純粋なモン族の方が居心地がよいという
ウォルトの心情を表した言葉なのだろう。

 

ウォルトの懺悔

物語の終盤、
ウォルトは懺悔をするために
教会に立ち寄った。

妻に隠れて他の女性とキスしていたことや
脱税をおこなっていたことなど
今までの悪しき行ないを
神父に告げるウォルト。

だがなぜか戦争で人の命を奪ったことは
懺悔しなかった。

ウォルトは気付いていたのだ。

人の命を奪ったという心の重荷は
懺悔しても軽くならないことを。

だから彼は教会で
戦争での罪を懺悔しなかったのだ。

だがそんなウォルトにも
罪を償う機会が訪れた。

それが不良集団への報復だ。

相手の命を奪わないという
戦争での行ないに対する悔い改め。

そして自分の命を犠牲にするという
罪に対する償い。

つまりウォルトは
不良集団への報復の機会を
戦争での罪を懺悔する
場所に選んだのだ。

死に対する罪は
死で償うしかない。

だからウォルトは命を落としてまで
タオ達を守ろうとしたのだろう。

タオの人生を守るために、
そして罪から解放されて
安らぎを得るために・・・。

 

まとめ

単調なストーリーの裏に隠された
ウォルトの苦悩と覚悟、
恐らくそれが
この映画に深みを与えているのだろう。

とにかく
色々と考えさせられる映画だった。

大切な人を守り
自分の罪を償った男の生き様を描いた物語
「グラン・トリノ」

興味のある方はぜひ鑑賞してみて欲しい。

 

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ヴィンセントが教えてくれたこと

あらすじ

酒、ギャンブルを愛する「ヴィンセント」は
気むずかしい中年オヤジだと
近所でも有名だった。

そんなある日ヴィンセントは、
近所に引っ越してきたシングルマザーの「マギー」から
息子「オリバー」のベビーシッターになって欲しいと頼まれてしまう・・・。

 

感想

酒、ギャンブルが大好きな中年オヤジ「ヴィンセント」と
少年「オリバー」の友情を描いた良作映画。

特にラストでのオリバーとヴィンセントのやり取りは
本当に泣けるので
興味のある方はぜひ鑑賞してみて欲しい。

 

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